近年では、看護師として癒しのテクニックを学ぶ人が増えています。テクニックを学ぶと、患者の気持ちが高揚し、円滑なコミュニケーションを図れるようになるのです。また、痛みや原因不明の苦痛が緩和され、症状がよくなっていくケースもあります。一番取り組みやすいのは、アロマを使ったものでしょう。アロマの匂いはリラックス効果が期待できますが、個人の好みや心の状況や雰囲気によって、豊富な香りの中から選択しなければいけません。
医療機関では、受付や待合室でアロマを焚いていたり、リラクゼーションスペースを設けて、患者に自由に利用してもらったりする環境が整えられていることがあります。アロマ自体は看護師が用意できるため、研修時や勉強会時にも活用することが可能です。また、訪問看護や介護の現場では、アロマを使って利用者の心をリフレッシュさせることもあるでしょう。アロマの匂いで前向きな気持ちになりますし、治療の時点では実現できなかった回復への効果も期待できるかもしれません。
アロマオイルではなく、アロマキャンドルを使う場合は、キャンドルの配置や大きさなどを使い分けるといいでしょう。キャンドルによる効果をより出すには、照明の明るさやヒーリング音楽を併用することで、相乗効果が期待できます。こうしたテクニックや知識を学ぶことで、看護をよりよいものに変えられるでしょう。これらは通信教育や公開講座が開催されることが多いため、スキマ時間に受講するのも比較的簡単かもしれません。